2016年

6月

26日

魔法的

2016年、魔法的な夜。

 

小沢健二のライブに行ってきた。

初日と、東京での最後の日。

初日は自分の場所がいまいちだったのと、

お客さんも手探りだったようで戸惑いが多かったんだけど、

最終日はすごかった!完全燃焼。

神様はいると思った。「ある光」の台詞みたいに。

 

  

小沢健二は、

 有名人の中で、私が一番影響を受けたと思う人。

 

出会いは高校1年のGWで、今でもはっきり覚えている。

1曲目のイントロを聴いた瞬間から風が吹いて、フリッパーズギターのとりこになった。

 

 

そこからすっかり世界が変わった。

サリンジャーの小説の中を泳いでいるような気分だった。

心に風が吹いて、東京に行って美大に進もう、と思うようになった。

淡々と高校に通いながらも、内側は違う世界の中にいた。

 

「天気読み」を初めてラジオで聞いた時の戸惑いと興奮。

「天使たちのシーン」に心打たれ、救われた受験の寒い冬。

そして上京し「LIFE」と共に過ごした大学生活。

ドアノックダンスを踊って、東京タワーにも行った20歳。

「春にして君を想う」を最後にひとつの時代が終わった頃、

私も大学を卒業した。(小沢健二もNYへ旅立った。)

 

何度も驚かされ、心震わされた。

フリッパーズ時代からも含め、音楽、思想、詩、表現について…

10代~20代にどれだけ影響を受けたか。

デザイン、映画、創造性、いろんなことに広がるドアを開けてくれた。

陳腐な言い方になるけど、

アートってなんて素晴らしいんだ!って教えてくれた人。

(表現によって気持ちが動くということ、その根源的な力。)

歌い、語り、放つ言葉が生み出す力の素晴らしさ!

 

それが私の原体験で、同じ時代に生きててよかった、と心から思う。

ほんとに自分の深いところにいるとても大きな存在。

 

 

1994年の渋谷公会堂、

1995年の日本武道館、

1996年の横浜アリーナ、

2010年の中野サンプラザと新潟県民会館とNHKホール、

2012年のオペラシティ、

そして魔法的な2016年!

 

「フクロウの声が聞こえる」という素敵な曲を口ずさみながら、

(まるでノルシュテインのアニメーションを見ているような幻想的な歌詞だった!)

ボーダーシャツを着て闊歩する夜。

まさに魔法的!

 

つまづくことがあっても、これでなんとかやっていけそうだ。

辛い時、孤独に思う時、出産の時、いつも心に流れているのはこんな曲。