旅の終わり

おかげさまで無事個展が幕を閉じました。

お越しくださった皆様、本当にどうもありがとうございました!

 

5月の約1ヶ月、なるべく足を運ぼうと、

週3〜4回ペースで、GWはほぼ毎日代々木VILLAGEに通いましたが、

あの素敵な場所の力に随分助けられたなぁと思います。

子連れの方もたくさん来て下さいましたし、

友人とランチやディナーも楽しめたし、

個人的にもあの空間に飽きることなく楽しめたのでよかったと思います。

普通のギャラリーでは味わえない体験でした。

 

一方で、会場自体は狭かったので、

混み合う時間はどうしてもせわしない雰囲気になり、

あまりゆっくり作品が見れずに帰られた方もいたと思うと、

ほんとうに申し訳ないと思っています。

そこはカフェギャラリーの難しいところで…。

一番いい状態で絵を見ていただくことが本望ですので、

できれば紅茶を楽しみながら…が理想なのですが、

それが叶わない時はほんとうに申し訳ない限りです。

 

最終週末にも駆け込みでたくさんいらしてくださったようで、

不在にしてしまい申し訳なかったです。予定を調整して行けばよかった…。(反省)

とにかく期間が長かったので、ずっと在廊する訳にもいかず、

いろいろと一長一短でしたが、多くの方にご覧いただき、ほんとうに嬉しい日々でした。

 

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昨年末にオーナーさんにお声がけいただき、半ば勢いで決めた個展。

去年やり残したことが多かったので、できなかったことをやりきろう!という思いで挑みました。

 

今回の個展でやりたかったことは、

・雑貨をとにかくたくさんつくる

・風景/情景をメインにした絵を描く

ということで、これに関しては、実現できたかなと思います。

 

中でも、紅茶缶とどら焼きの販売ができたのはよかったなぁと。

個展ならではの醍醐味を実現できた気がします。

 

風景は、いつかメインで描きたいなぁと思いつつ、

なかなか仕事で描く機会がなかったので、

季節柄、旅と絡めて描いてみました。

 

個人的に風景画や町並の写真を見ることが好きで、

そういう意識はどこからくるのかなぁとぼんやり考えていたら、

やはり子供の頃から見ていた安野光雅さんの絵本が影響しているのかな、なんて思います。

単なる風景画ではなく、絵の中になるべく遊びゴコロを入れよういう試みも、

安野さんの「ふしぎなえ」などの影響もあるかもしれません。なんてちらりと思ったり。

 

自分の中でモデルの場所(国)はありつつも、

限定しない感じで、なるべく感覚的に表現してみました。

細部も描き込みすぎないよう意識したり。

 

それから、「白い渓谷」の絵が一番人気があったのはとても意外でした。

当初描く予定にはなかった絵で、ヨーロッパの鉄道の写真を見て、

ふと思いついてラストに描いたのですが、思いの外反響が多く、すごく勉強になりました。

色が一番悩んで出すのをやめようかと悩んだ「鉄橋」の絵も、

何人かにお褒めいただいたことで自信になりました。

(一方で一番お気に入りの絵には誰からも触れられなかった…

ということも密かに受け止めておこうかと。)

 

世界の町並や情景を、写実ではなくシンボリックに描ければいいなという今後の課題もありつつ、

今回の作品が次のステップにつながればいいなと思います。

 

近いうちにgalleryにも公開していきたいと思います!